7.シックディ
   
 
 
糖尿病の患者さんが風邪などの感染症にかかったり、食欲不振・嘔吐・下痢などの消化器疾患にかかり、体調を壊しているときのことをシックディといいます。
シックディでは多くの場合、血糖値は上昇します。理由として、発熱・嘔吐・下痢が続くと脱水になり血液が濃縮され血糖値が上がります。また私たちの体にとって病気は大きなストレスです。ストレスで増加するホルモンは血糖値を上昇させ、一時的にインスリンの分泌や働きを抑えてしまうからです。
シックディで血糖値の高い状態が続き、糖尿病性昏睡を引き起こすこともあるため、適切な対処法を学びましょう。

シックディを起こすもの・・・感染症、消化器疾患、精神的・身体的ストレス、外科手術、歯科処置、アルコール摂取過剰
 
     
  シックディ時の対処法
 
     
 
  温かくし、安静にしましょう
   
  早めに対処しましょう
全く食事がとれない・下痢や嘔吐が続く・強い腹痛・38℃以上の発熱が続く・高血糖状態が続く・症状の改善の気配がない等、このような場合は早めに受診しましょう。
   
  必要な検査をし、現状をチェックしましょう
血糖測定・尿検査(尿糖・ケトン体)・体温・食事量・自覚症状
   
  身体の清潔
シックディ時、無理に入浴する必要はありませんが、抵抗力が弱くなっているため口腔内や陰部の清潔は保ちましょう。
   
  食事や水分、電解質をできるだけとりましょう
・水分はしっかり補給しましょう
  お茶や水を1〜2時間に100〜200cc、1日1リットル以上はとるようにしましょう
・食事は糖質を中心にしましょう
  表1:おかゆ・うどんなど  表2:バナナ・すりおろしたリンゴなど
・食品は摂取しやすい形にしてとりましょう
  ゼリー・プリン・果汁・アイス・スープなど
・塩分やカリウムなど電解質の多いものを補給しましょう
  コンソメスープ・味噌汁・ポカリスエットなど
ただし、体調を壊している時は普段より血糖値は高めになっています。普段以上のカロリーを摂取しますと更に血糖値が上昇し抵抗力も落ちてしまいますので、摂取カロリーは指示通りにしてください。
   
  治療法別の対応
食事がとれない場合でも、インスリン注射を中断すると、病状が悪化します。シックディの時は、血糖測定の回数を増やし現状をチェックし、病状に合わせて内服・インスリン量を調節しますが、自分で調節する前に必ず病院へ相談しましょう。